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日本の社会人の生活様式や仕事に対する価値観は、この十数年の間に劇的な変化を遂げ、従来のような組織べったりの生活を当然のこととして受け入れる若い世代はいなくなりました。仕事以外の付き合いはこの数年で急減し、互いが気軽に相談できる環境はなくなってきました。また、バブル経済崩壊後、まるで外科手術のようなリストラによって、従来、人々がなんとなく持っていた企業に対する期待感は崩壊し、多くの人がより現実的に実態を見据えるようになってきています。
人と人との関係が急速に薄れ、企業に対する求心力が失われていくなかで、今まで日本企業ではあって当たり前と思われていた、その「人」に関する強みを再構築しなくてはならないという課題が、日本の企業経営者に突きつけられています。1980年代以降、企業の競争優位の源泉として新たなチーム力、組織力をいかに構築していくか、ということに関して、経営上の重要課題として取り組んできた米国と違い、残念ながら日本ではそのまったく逆の道をたどってしまったようです。
欧米の経営学会では、1990年代以降、行動科学とシステム・ダイナミクスを取り入れた「学習する組織(Learning Organization)」の研究が、マサチューセッツ工科大学の組織学習センターを中心に進んでいます。
また、「制約条件の理論」で有名なイスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士は、組織学習の最強のツールとしてTOC論理思考プロセスを開発しました。学習する組織における学習単位は個人ではなくチームです。チームの知能指数(IQ)をいかに高めていくかが最大のテーマになります。
Kizawaは、こうした「学習する組織」の研究成果と弊社独自のイノベーション開発メソッドとを融合させて、日本の企業文化・風土に合った企業研修「最強組織に向けた変革研修プログラム」を開発・提供しています。当プログラムの目的は、経営幹部または次世代を担う経営幹部候補を対象に、自社の直面する全社的諸問題を学習材料にして、それらの現状分析、課題解決策のシミュレーション、実行計画の立案を行いながら、論理思考、システム思考、創造思考、戦略思考を修得することです。
経営トップとの膝詰めの意見交換、徹底的なフィールド調査(従業員インタビュー)を実施したうえで、貴社の企業風土・価値観にあった独自の研修プログラムを開発します。
本プログラムによって、経営ビジョンの共有化、志気向上、コミュニケーションの改善といった組織力の向上に繋げることが可能になります。Kizawaは、社員の個人ビジョン(自己実現欲求)と会社ビジョンのベクトルをしっかり合わせていくことが、最強組織をつくるための王道であると考えています。
「管理する組織」から「学習する組織」へ変革し、競争相手よりも早く学び進化し続ける企業が今後の経済社会をリードしていくのではないかと考えています。