読売新聞に、2018年5月4日号にクラウス・シュワブ氏(世界経済フォーラム会長)とのインタビュー記事が掲載されていた。人類の歴史の画期を4つの産業革命としてシュワブ氏は説いている。すなわち、①第一次産業革命:15C中~16C中「地球は宇宙の中心ではない」ことを発見(ダビンチ、ミケランジェロ、コペルニクス、ガリレイ)②第二次産業革命:19C 「人間は科学的進化の一部である」ことを発見(ダーウィン)、③第三次産業革命:19C中~20C前半、「我々の意思決定が意識的ではなく、無意識に大きく影響されつつある」ことを発見(フロイト、④第四次産業革命:21C 「コンピュータのほうが人類よりも優れたアルゴリズムを作ることができる」(シンギュラリティ―)ことを発見(AIなどIT技術)である。シュワブ氏は、現在、人類が取り組むべき2つの問題があると説く。第一に、冷戦後、自由や民主主義、人権という共通の価値にしたがって世界が協力可能であることを信じたが、「概念」を異にする強国がまた台頭しつつある。共通利害は共有できるが共通価値がない。第二に、人類が、第四次産業革命に我々がどう習熟するか。変化を恐れ習熟できない人々は、今のところナショナリズム、ポピュリズムなど過去の問題解決にすがろうとしている。
Webからもお問い合わせ・ご相談を受け付けております。